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酒蔵訪問 「賀茂鶴」@東広島西条 [広島]

久々の日本酒酒蔵巡り。

場所は、東広島西条の酒蔵通りにある「賀茂鶴」。
今まで見た酒蔵の中では、かなり広い敷地を有しており、White & Blackの格子の壁が統一性があってアートのようだ。
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そして、その酒蔵の中に一つの蔵を見学室として、賀茂鶴の遍歴を紹介したコーナー、売り場を併設している。
これがその蔵。
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そして、この中ではいかに酒が作られるかが説明されている。
例えば原料米は自家精米で、その山田錦の原米が磨きあげられ、大吟醸米では100時間掛けて精米歩合32%まで磨き抜かれたものを実際に手にとって触ることが出来る。
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確かにその芯の部分が丸く残された感じだ。

そして、その見学室の隣には多数の日本酒が実際に試飲出来るところがある。
これだけの種類を飲ませてくれるところは初めてで、大盤振る舞いである。
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今回はこの中で酒米のまろやかな味わいと、きれのあるやや辛口の純米吟醸「一滴入魂」を購入。
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さてここで、ここの見学室にいらっしゃった賀茂鶴の職員の方に、非常に興味のある酒造りのお話を聞くこととなる。

酒造りは、冬の間から4月の中旬までの間、出稼ぎの蔵人がここ賀茂鶴では今年で18名集った。
年齢は一番若くて61歳。おぉ、知らなかった。
最初は朝は4時から毎日、窯で米を炊いて洗ってということを繰り返していくという地道な作業をするとのこと。
窯を洗う作業でも手は抜けない、とにかく根気のいる作業とのこと。
なので、途中で辞めていく人はいる、その大人同士での喧嘩もある、それを杜氏の方がまとめていくという生半可な気持ちではできない男の仕事場だ。

この労働力の確保の大変さ、地道な作業、そして最近のTPPによる米の価格上昇の可能性、固定資産に対する税金の重さと、かなり負担になってきており、以前約3,000あった酒蔵は現在では約1,000以下になってしまっているとのこと。

そして、最近は韓国が国を挙げて、韓国の米で日本酒を造り出しており、日本の酒蔵にそのプロセスを勉強しに来ているという話には驚いた。

日本の電機産業、車産業でも追いつき追いぬかれ、ついに日本酒までもか?

平成24年5月、古川元久国家戦略担当大臣(当時)が、日本を代表する酒として日本酒・焼酎を「國酒」としたが、日本政府も本当の蔵元に対するサポート体制を敷いて、この日本酒が日本のみならず海外にも多くのファンを魅了し、この歴史が続いていくことを願ってやまない。
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