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石丸さんの舞台「四つの理由」@あうるすぽっと [舞台]

石丸謙二郎さんの前回伺った舞台は、4年前の新橋演舞場。
https://bandwidth.blog.so-net.ne.jp/2014-07-27

そして、今回はよしもとクリエイティブ・エージェンシーの舞台なので、どんな喜劇なのか、それともシリアスな舞台なのか、期待を胸に「あうるすぽっと」(豊島区立舞台芸術交流センター)へ。
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人気劇作家の後藤ひろひと、吉本新喜劇の天才座長・内場勝則との共演とのことで、17年前に石丸さんを含む同じ4人にて展開された今回の「四つの理由」。
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今回の舞台の内容を、よしもとニュースセンターからと、17年前のストーリーと比べると、本当に同じ内容だというのがよく分かる。
http://news.yoshimoto.co.jp/2018/11/entry88182.php
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/3148/typea.htm

先週土曜は千秋楽とあって、満員御礼。
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全体の感想としては、4つの血液型を題材に、上手くそれぞれの4つの場面が、 A型からスタートしてAB型に行って、しっかり最後はA型に戻ってループされているというストーリー作りが後藤さんの凄いところだった。

当然吉本ならではの王道の笑いをしっかり取る内場さんの凄さ。

関西人は相手の人を「自分」と言い、自分も「自分」という自虐のギャグには笑わされた。

ちなみに昨日神戸に出張に行った際、コテコテの関西人に聞いたところ、このそれぞれの自分の語尾のイントネーションが少し違うんですよと実際にレクチャーしてもらったが、関東人にはほぼ違いが判別つけ難かった。

さて舞台が終わってから石丸さんの楽屋にお招き頂き、ご迷惑にならない範囲でショート対談。

石丸さんがおっしゃるには、尊敬する後藤さんの台本には、「チッ」、「パッ」、「キッ」のような擬音語が書かれており、各役者はその意味を読み取って、しっかりと再現されているとのことで驚かされた。
てっきり役者にアドリブで任されていたのかと思っていた。

そして、自分として一番インパクトがあったのは、いつも笑顔でパワフルなイメージの石丸さんが、社長の部下として、泣いていたシーンが、凄くリアルだった点。

石丸さんに伝えると、「そこかよ〜」とあっさり交わされてしまったが、さすがプロの役者さん、参りました。

またO型の優柔不断な医者のシーンで、石丸さん曰く、患者はどれだけ医者に心配されて、そうですよね、そうですよねと言って納得するところがあるが、この医者をどうやら津久井浜整形外科の大畠先生に例えて、「ふーん、大丈夫でしょ。」「大丈夫大丈夫」っ言うんだよねというところが妙に笑えた。
但し大畠先生は優柔不断ではなくて、きっちり病状を判断して頂ける頼り甲斐のあるダンディーなウインドライフを満喫されている素晴らしいドクターだという背景のもと、わざとおっしゃっているところが素晴らしい。

ここのところ、「オペラ座の怪人」に続き久しぶりの日本の舞台鑑賞となったが、海外とはまた違い、さらによしもとという喜劇の演出と笑いと役者の演技の素晴らしさに、たまには舞台もいいなと思った次第である。
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ミュージカル オペラ座の怪人 [舞台]

渋谷ヒカリエ11階の東急シアターオーブで開催されているミュージカル『オペラ座の怪人〜ケン・ヒル版〜』を観劇に。

ミュージカルは初めてで、結論、歌唱力に圧倒され、オーケストラが生演奏しているともつゆ知らず、ライブでの素晴らしさを味わった次第である。

平日の夜というのもあるが、女性率が高く、男性陣は20人に1人くらい。
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淑女のセンスの良い方々が、こういう本物のミュージカルをライブで楽しまれているのだと、改めて感心させられる。

まずミュージカルを知らない自分として気になったのは、ミュージカルだから音楽を楽しむのか、ストーリー性を楽しむのかというところ。
結論は音楽と役者の表現力が7割くらい、ストーリー性は3割くらいというのが自分の印象。

ここに出演されている海外の役者の方々の歌唱力と演技力は恐らくトップレベルで、確かにストーリーを演じながら、歌がまるで楽器のように抑揚をつけた表現力でオーケストラとハーモナイズしていくところが素晴らしい。

あとストーリー性のところは、英語のミュージカルなので、役者の言葉に何とか英語に聞き入ろうとするが、やはり全部の意味をそれだけで把握するのはかなり困難。

で、舞台の袖の2箇所にLEDの掲示字幕版があるのだが、舞台の役者と袖の掲示板の日本語を同時に見て内容を同時に理解するのは、その舞台の役者とその掲示板の距離が離れているのでかなり難しい。
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2階席で見ていてもそう思ったので、1階席の前の方は、目線の90度横にその掲示板があるので殆ど見えないので、ほんとに英語の聞き取り力がある人のみがそこに座ることが出来る感じで、掲示板を見ながら舞台を見るには少し後ろの方がいいのかもしれない。
でも英語の内容と字幕の内容を見ていると、字幕の内容がかなり端折ってあるのに気づく。
恐らく演技との同期をするためと、まあミュージカルなので、音楽性が主としてストーリー性のところは大体分かればいいという判断なのかもしれない。
これをパーフェクトで意味が分かる方々は、羨ましい限りである。

今後、たまにはこういうミュージカルも、違う世界の楽しみ方ということで、継続して行きたいと思った次第である。


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舞台 「出発」 新橋演舞場 楽屋にて [舞台]

石丸さんの舞台をどうしても観てみたいという思いから、ぎりぎり9:45着で10:00からの公演の当日券を求め新橋演舞場へ。
今日は津久井浜で風が吹いていて後ろ髪を惹かれたが、この舞台は今日が千秋楽なのでこちらに来ることに朝決断。

「出発」という故つかこうへい作品で、ジャニーズの戸塚祥太さんが主演。

来られている方々は、女性が9割以上。
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中川晃教のコンサート以来、また少ない野郎という立場で浮いている。

まず舞台で感じたのは、キャストの方々の歌が凄く上手いこと、そしてとにかくしゃべるエネルギーが凄い。
戸塚祥太さんは、声はもう枯れるくらいにシャウトして、全身全霊で演技する姿は観客側にも良く伝わる。
また結構早口で自分でも聞き取れないほどの早さで弾丸のようにしゃべる場面も。
会場は、段々とつかこうへいワールドに引き込まれていき、皆同時に笑いの渦。
やはりライブは、舞台側のアクションと観客側のリアクションが同時に感じられて凄い。

と、当日会場でお会いした石丸さんの関係者のお計らいで、舞台が終わってから石丸さんの楽屋に連れて行って頂くことに。

石丸さんとは、4月のウインドのレース、マスターズ以来の再会。

しばし舞台の感想を対談。
この作品、故・つかこうへいさんが78年、自らが演出を手掛けて以来、実に36年ぶりの上演となるとのことで、かなり現代風にアレンジされていること。
確かに細かいところでスマホやラインの話が出てきたり、熊田留吉こと佐藤蛾次郎さんが、芳本さんのファンだったとの半分本当のような話も。
石丸さん曰く、この物語はつかこうへいさんの作品を鑑賞していた時代の親、そしてその子供の世代両方に見て欲しい作品だとのこと。
確かに、こちらとしては自分がその父親の役回りで、舞台の中にのめり込む感じだった。
そして、歌が皆上手かったという話。
そりゃ、一人を除いて皆、CDを出しているくらいの腕前なので上手いんだと。
でも石丸さんも少しは歌っていましたねと言ったら、少し照れられていた。

そして、この新橋演舞場の話。
ここの新築開場は大正14年4月と歴史があり、歌舞伎、新派、新喜劇、新国劇、前進座を演舞場のカラーとして定着させていったとのこと(演舞場HPより)。
つまりかなり由緒高いところで、さらにこの1階の楽屋なぞは松竹のかなりのレベルの方々が来られるところとのこと。
でも松竹として今回のような新しいタイプの舞台を試行的に取り入れて新しい顧客層のビジネスをリサーチされているらしい。

最後にウインドはどうしていますと尋ねると、この舞台のため約2ヶ月ウインドが出来ていないとのことだった。

今週以降、思う存分ウインド三昧で満喫して下さい。
お疲れ様でした。
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