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まんざら 広島 幻の小料理屋 [広島]

大変寂しい出来事があった。

私に日本酒を呑む飲み方を教えてくれた師匠ともいうべき小料理屋、広島の胡町にあった「まんざら」がこの9月末をもってオーナーのお母様の具合が悪く面倒をみなければならないとのことで閉店したことであった。

このお店の凄いところは、とにかくオーナーママの人柄で集う店である。
これがそのママ。
きっと「もっと綺麗な写真を載せんしゃい」というだろう。
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数ある写真からこの写真がそのイメージを伝えるものかと思う。
ちなみに相手は女性。
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皆のお母さんのように親しまれ、ママの人情が通じる本当にいいひと達ばかりが集う店だった。

その出会いは八年前。
うちの会社の営業がふと入ったお店。
それから自分のほうが広島に出張すると必ず寄る店になってしまっていた。

開店から9時くらいまでの第一部は、予約にてまず入れない。
自分はだいたい第二部の9時から最後までという具合。

その頃には、ママも1つあるテーブル席に参加して、その日に集まった初対面の人たちも含めて呑みがさらに加速していく。
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ここで知り合いになった方々、仕事のことも勉強させて頂いたし、呑みのことも教わったし、3次会にも連れていって頂いたりと本当にいい勉強をさせて頂いた。

と、これだけではなく、先ほどの日本酒の師匠としてというところは、まずは日本酒のラインアップの凄さと、ママが自分で納得して美味い酒を提案してくれるところ。
自分の記憶では、ママが広島の酒の王道として出してくれた、「賀茂泉」が懐かしい。
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そして料理。
朝から仕込んだ美味い手料理がカウンターに並ぶ。
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さらに広島ならではのその日の刺し身がさらにラインアップされている。
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さらにさらに、日本酒と料理とのマッチングを考えた提案が素晴らしい。
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最後には締めのおにぎり、そして隠し味に柚子を入れた味噌汁。

そして、さらにすごかったのは何杯も日本酒を呑み、美味い料理を食べ、これだけいいい人たちと楽しく呑めて恐るべしリーズナブルな支払いである。

いい人達との楽しい呑み、美味い日本酒、美味しい料理、そして素晴らしいコストパフォーマンスと四拍子揃った店は、自分の中では他にはなく、自分としてはまさに日本一の小料理屋と言いたい店だっただけに、今回の出来事は本当に悲しい。

最後に、心に残る言葉がまんざらのお香の香りが記憶にあるトイレに飾ってあった。
「縁ある者、萬里の道を超えて逢いに行き、縁なき者、袖すり合うも知らん顔」
まさにこのお店を象徴する一文でもあった。
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P.S.:地元広島の常連の方々、「まんざら」を懷って呑む会でもあれば、情報をお送り下さい。
是非参加させて頂きます。
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